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いますぐ抱きしめたい
マルディちゃんのところで
素敵香港写真や旅日記を楽しませてもらってて
思い出した映画。


今ふと見ると1988年の映画だよ…あぁ歳月如流水…


 
監督:ウォン・カーウァイ(王家衛)
出演にアンディ・ラウ(劉徳華)
ジャッキー・チュン(張学友)
マギー・チャン(張曼玉)アレックス・マン(萬梓良)等

原題は「旺角卡門」
ってスゴイ漢字(文字化けしてるかもゴメン)ですが
えーと中文で
卡はカラオケのカラとか
アニメの事をいうカートゥーンのカーと同じ字で
「卡門=カルメン」
つまり「モンコックのカルメン」ということだそう。


  旺角に暮らすヤクザ組織の下っ端
  アンディとその弟分のジャッキー。
  ある日彼らの前に
  病院に通うため島から親戚の女・マギーがやって来る。

  アンディの部屋に居候するマギーは
  部屋を貸すだけ、関わりを持つ気もなかったアンディと、
  交わるはずもない暮らしと感じながらも
  けれど少しずつ惹かれあい
  トラブルメーカーな弟分ジャッキーの世話や抗争と
  報われることのない日々に疲れたアンディは
  島に帰ったマギーの元へ身を寄せるのだが…


ウォン・カーウァイの初監督作ということもあってなのか
ストーリーの流れに沿った話ではあるんだけれど
アンディとマギーのラブロマンスと、
兄貴分・アンディと弟分・ジャッキーのノワールものが
絡みあい混ざり合うように、ひた走ってゆく。


邦題のセンスも名は体を表してるなぁと感じるのだけど
もうとにかく「いますぐ」
明日だ明後日だって
そんな悠長なことは言ってらんないよ!って勢い。


情熱ももうほとばしるようにどうにも止まらない、と
この ジャケットにあるように
キス・シーンも激しくて
愛なのか何なのか分からないような
そんなこと考える暇もないほどの
あふれ出す何かに突き動かされるような
ガバ!とアンディがマギーを抱きかかえる
電話ボックスのキス・シーンは
洗練とはぜんぜん違う、でも
何だかその激しさに感じ入っちゃうようなロマンス。


でもそんな勢いは、焦りとかもっと刹那とか…
今しかない、といえばまだ聞こえはいいけど
ようはヤクザなその日暮らし
明日を考える余裕もないような
彼ら兄弟分の、生き急ぐ生き方でもあって

舞台である旺角も有名な観光スポットでもある場所というより
そんな彼らの背景”らしい”場所というような描かれ方をしていて


兄貴を慕い憧れ、のし上がりたい気持ちもあっても
空回りばっかで何一つ上手くは行かない
結局いつも兄貴分であるアンディに迷惑かけることになる
弟分のジャッキー学友と
でもそんな奴だからこそほうっておけないアンディ兄貴だって
これが到底カッコイイとは言えないような兄貴分で


アンディだから
かっこよくなくてもかっこいい、んだけどね。
ウォン・カーウァイらしい
クールというかブルーがかった映像の中で、それはかっこいいんだけど
ヒロイックじゃないというのか
大した暮らしもしてない荒みや陰り
いつもの黒社会ものとは違った凄みの
この映画のアンディのチンピラぶりは
時に怖いくらいだったりします。


マギーも登場した時は
病気治療中ということもあってなんだろうけど
地味で暗くて
全然パッとしないんだけど・・でも
しっとりと、暗さの中でほんのりと光るような、
同じような暗さに慣れてしまった眼には
見分けられる
仄かな光のような美しさに思えた。




ロマンスも、男たちの兄弟仁義も
ストーリーに沿ってはいるんだけど
でもどこかストーリーからも
はみ出しちゃってるような何かがあるような気がしちゃうのが
ウォン・カーウァイの持ち味なのか
「かっこよさ」とか「派手な盛り上がり」とかにではなくて
もう何だか
何でもないようなシーンであるとか、
例えばリアルに痛々しいくらいのみっともなさ、
かっこよくなさ、とかに
妙に惹かれる、胸つかまれるような映画でもあって


兄弟分の男二人が普通に会話していたり、
弟分が突っ走っていこうとする時に
もう泣きながら説教というか
頼むから止めてくれ、と懇願するようなアンディの姿とか
少しもかっこいいとは言えないような
そういう辺りに気持ちを持っていかれてしまうような


何ていうんでしょうね?結末がとかいうより
高くは飛べない悲しさよ、とでもいうのでしょうか
どうということのない場面の彼らの姿と
どうしようもなさの行き止まり感…
そんなのがいつまでも胸に残っちゃった映画だったような気もします。



そんな感じ、っていうのはやっぱり
もっと自由に、高く羽ばたいてるような
次作「欲望の翼」でも
やっぱり胸を締め付けるような切なさとして
静かにいつまでも胸に残ったりもしちゃうような気もして
ウォン・カーウァイはやっぱり最初から
彼の映画を撮ってるんだなぁとも感じる
一作目だったりした。



「恋する惑星」も好きなんだけど
あれを「明る過ぎる」とか「キレイ過ぎた」とか
監督本人が言うのは
何となく分かる気もします。
希望ある、それが分かりやすい終り方も
私は好きなんだけど。










 
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